家づくりの流れ

【家づくりの流れ⑨】ハウスメーカーにおうちの正式発注をしよう!

2022年7月3日

あなたはここまで苦労に苦労を重ねて、土地・ハウスメーカー・ローンの契約内容・間取り・おうちの設備などを決めてきました。

マイホームに対する愛情と思い入れも、もう相当強くなっていると思います。

全てが決まったら、いよいよハウスメーカーに正式発注です。

これまでは、紙の上の設計図やあなたの頭の中にしかなかった夢のマイホームが、夢から現実の世界へと動き出します。

もちろん、一度正式発注すると簡単には後には戻れなくなります。

おうちの内容に問題ないかもう一度しっかり確認した後に、この先に進んでいってくださいね。

工事請負契約の締結

おうちの内容に問題ないことが確認できたら、ハウスメーカーに正式に家づくりの発注をします。

このときに、「建築工事請負契約」という書類をハウスメーカーと取り交わします。

この書類が、ハウスメーカーに対して「あなたのところで私のおうちを建ててください」という正式発注の役割を果たします。

また、工事請負契約を結んだ後は、ハウスメーカーも本格的におうち建設のための準備にかかるので、この後に簡単にキャンセルされると困ります。

そのため、ハウスメーカーへ正式発注する際に、手付金や契約金といった形で、工事代金の一部を支払うのが一般的です。

このタイミングでは住宅ローンがつなぎ融資を含めても使えないので、手持ちの現金が必要になります。

そして気になるのが、ではその手付金や契約金がどのくらいなのかということです。

そこで、インスタのフォロワーさんに契約金の値段のアンケートを取ってみました。

その結果がこちらです。

アンケートの結果を見てみると、なかったと10万円以下の2つで5割以上となっています。

一般的には手付金・契約金はおうちの費用の5~10%と言われているので、みんな思ったよりは少ない契約金で済んでいるのだなという印象です。

契約金は住宅ローンが使えないほか、施主都合でキャンセルした場合は基本的には返ってこないので、契約金は安ければ安いほど助かります。

ハウスメーカーとの契約が無事に終わったら、次は着工に向けての準備期間に入ります。

コル

私の場合も、正式契約時の契約金は10万円と思ったよりも断然安かったので、とても助かりました。

建築確認申請

ハウスメーカーへの正式発注が終わったら、間取りの最終確認を行います。

実は建築工事請負契約を結んだ時点ではまだ間取りの変更が可能なので、もし直したい部分があったら直してもらいましょう。

そして、これで間違いないということが確認できたら、建築確認申請を行います。

建築確認申請では、これから建てようとしているおうちが、法律で決まっている基準を全てクリアしているかの確認が行われます。

ここでOKをもらわないと、着工に移れません。

注文住宅の一番のメリットは自分の思い通りの家を建てられることですが、注文住宅だからといって、なんでもかんでも自由に設計をして良い訳ではありません。

おうちには、そこに住む人の命と財産を守るというとても大切な役割がありますので、最低限守らないといけない事項がちゃんとあるのです。

また、この申請は設計士の方にやってもらう必要があるので、施主の立場としては基本的にお願いするだけになります。

施主として注意が必要なのは、この建築確認申請の後は、間取りや窓の大きさなど、建築確認申請に影響が出てくる変更はこれ以降できなくなるということです。

建築確認申請を出した後は、おうちの仕様面でも後戻りできなくなりますので、出す前にはしっかりと確認が必要です。

ローンの本審査&契約

建築確認申請が終わったら、住宅ローンの本審査と契約を行います。

住宅ローンは、おうちを買うという目的のためだけに貸してくれるお金なので、それ以外に使われたら困ります。

なので、これから間違いなく家を建てることが確定する建築確認申請の後でないと、審査や契約ができない仕組みになっているのです。

そして、これまでもたびたびお話してきましたが、住宅ローンのお金が受け取れるのは、おうちが完成して引渡しが終わった後です。

そのため、土地の決済や着工金・中間金など、おうちが完成する前に住宅ローンが必要な場合は、つなぎ融資などおうち完成前にお金を借りれる制度の申し込みも必要になります。

土地の決済

住宅ローンの契約が無事に終わり、つなぎ融資のお金が使えるようになったら、そのお金でまずは土地の決済を行います。

このタイミングで、土地の持ち主が正式に買主に移り、晴れてその土地が名実ともにあなたのものになります。

仕様の最終調整

建築確認申請が終わったとは間取りなどの大きな変更はできませんが、建築確認申請に影響しない小さな変更はできます。

例えば、壁紙の柄とか、コンセントの位置などがこれに当たります。

なので、ハウスメーカーへの発注・建築確認申請後も、こういった最後の最後になる細かい打ち合わせは続いていきます。

変更合意契約

そして、おうちの細部まで確定してこれで家を建てます!という前に結ぶのが変更合意契約。

ここで、おうちの仕様がすみずみまで全て決まります。

全ての準備が整い、いざ、着工へ!

ここまでで、着工までの準備が全て整いました!

あなたは、全身全霊をつぎ込んで、できる限りのことをやられてきたのではないかと思います。

ここから先は、家づくりの主役は大工さんにバトンタッチ。

こちらで新たに決めないといけないことはほとんどなくなります。

でも、何もやることがなくなるかといえば決してそうではなく、おうち完成までまだまだ忙しい日々が続きます。

では、家づくりの流れの話もついに最終話、着工から完成までの話へお進みくださいませ!

全体の流れ⑩
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